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トイレをリフォームしようと考えた際に、タンクレストイレを検討しているという人もいるのではないでしょうか。
タンクレストイレはスタイリッシュで、タンクの掃除が必要ないからです。
しかし、タンクレストイレは良い点ばかりではありません。
本記事では、タンクレストイレをやめておいた方が良い理由について詳しく解説します。
トイレのリフォームを検討しているのなら、ぜひ参考にしてみてください。
さて本文に入る前に、浴室やトイレといった水回りのリフォームを本気で考えているあなたに必ず押さえておいて欲しい情報を紹介します。
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それでは本文に入っていきましょう!
株式会社AZWAY代表取締役 井口梓美
【宅地建物取引士・ファイナンシャルプランナー】
大学卒業後、東証一部上場大手保険代理店へ入社。その後、大手不動産ポータルサイト運営会社へ転職。
ITベンチャー企業での経験を経て株式会社Azwayを創業。 「住まい」や「ライフスタイル」、「リフォーム」に特化したWEBサービスを手掛けている。
タンクレストイレとは?
タンクレストイレとは、その名のとおりタンクのついていないトイレです。
便器に接続される貯水タンクがなくても、水道から直接水を流し込み、水流と水圧を制御することで排水できる制御システムが組み込まれたトイレになります。
より少ない水で排水ができるだけでなく、タンクに水を溜める必要がないため、連続でトイレを使用しても問題なく排水が可能です。
一般的には便器と便座がセットになっていて、ウォシュレットなどの機能がついているものが多く販売されています。
トイレの種類を比較
トイレには、3つの種類があります。
昔からある一般的な貯水タンクがついているタイプの解いて、タンクと便器、便座が一体となっている一体型のトイレ、タンクレストイレです。
貯水タンクがあるタイプは、タンクと便座、便器が組み立て式になっていて、それぞれバラバラの設計になっています。
つまり、どこかが壊れたらその部分だけを取り換えればよいため、壊れていない場所まで交換する必要がありません。
そのため、修理の費用が安くなるのがポイントです。
一方で一体型のトイレは組み立てるタイプのトイレと比べるとデザインが洗練されていて、区切りがないため掃除がしやすいのがポイントです。
ただし、どこかが壊れたら、すべて交換しなくてはなりません。
タンクレストイレはタンクがないため、必ず手洗い場を設置する必要があります。
これらの特徴を踏まえて、自分に合ったトイレを選ぶことが大切です。
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タンクレストイレはやめたほうがいい?その理由を解説
タンクレストイレは人気の高い商品ですが、やめたほうが良いといわれるのには理由があります。
ここでは、タンクレストイレをやめたほうが良いといわれる理由について詳しくみていきましょう。
①本体価格が高い
タンクレストイレは本体価格が高いので、やめたほうが良いといわれています。
タンクレストイレの価格は、安くても12万円以上、高ければ30万円以上するものもあります。
ある程度の機能があるものが良ければ、20万円前後のものが良いでしょう。
しかし、トイレにばかりお金を掛けるわけにはいきません。
トイレのリフォームといっても、トイレの本体価格がかかるだけでなく、コンセントの新設・増設費用や給排水管の引き込み工事、床や壁紙の貼り替えなどにも費用がかかります。
そのため、できるだけ本体価格を抑えたいと考える人もいるのではないでしょうか。
そういった人にとっては、トイレの本体価格が高いというのはおすすめできない理由となってしまいます。
②停電すると利用できない場合もある
タンクレストイレは、停電すると使えなくなってしまう場合もあります。
なぜなら、通常時に自動でふたが開く仕組みになっているのに、停電時にはふたが開かなくなってしまうからです。
もちろん、水を流すこともできません。
手動レバーが側面についている場合は、レバーを使って水を流すことができますが、もしレバーがない場合は、バケツなどに水を組んでおき、思い切り勢いをつけて流すしかないでしょう。
とはいえ、これはタンクレストイレ以外にも言えることなので、停電時の備えはしておくことが大切です。
③専用のウォシュレットじゃないと設置できない
トイレには、ウォシュレットが後付けできる場合があります。
実際に、あとから取り付ける用の便座なども販売されています。
しかし、タンクレストイレは専用のウォシュレットでなければ使用することができず、後から取り付けることはできません。
そのため、ウォシュレットが必要な場合は購入時にウォシュレット機能が付いた商品を選ばなければならず、その分価格が高くなってしまいます。
④水圧が弱い場合には設置できない
タンクレストイレは、水圧が弱い場合は設置自体ができません。
そもそも、タンクレストイレはタンクに溜めた水の圧力によって排水を行うため、水の圧力自体が足りないことはそうそうありません。
しかし、タンクレストイレは、タンクからの圧力ではなく水道の水流を利用した水圧を使って排水を行います。
そのため、水圧が弱いと排水自体ができなくなってしまうので、設置ができないのです。
そのため、かつてはマンションの高い階数などには設置が難しいとされていましたが、近年はブースター付きの製品が多く販売されています。
ブースター付きの製品であれば少ない水圧を補うことができるため、よほどでなければ設置できないということはないでしょう。
⑤つまりやすい
タンクレストイレは、構造上水道の水を電気制御で調整して流すようになっています。
そのため、タンクに水をためて大量の水と強い水圧で押し流す従来のトイレとは異なり、どうしても詰まりやすくなってしまうのです。
もちろんタンクレストイレも、各メーカーが独自の技術を開発して詰まりやすくならないようにしています。
しかし、タンクがある従来のトイレに比べるとどうしても詰まりやすくなってしまうのは、仕方がないことといえるでしょう。
⑥修理コストが通常トイレよりも高い
タンクレストイレの修理コストは、従来のタンクに比べるとたたくなってしまう場合があります。
また、修理ができない場合は本体ごと交換しなければならず、なおさらコストがかかります。
従来のトイレは修理するにしてもそこまで高くはなく、交換するにしてもタンクとトイレの便器と便座は別々になり、壊れた部分を交換すればよいので、そこまでコストはかかりません。
一方でタンクレストイレが壊れてしまうと、本体を丸々取り換えなくてはならなくなるため、コストがかかってしまいます。
⑦手洗いがつかない
タンクレストイレがおすすめできない理由の一つは、手洗いがつかない点です。
もちろんタンクがある従来のトイレも、必ず手洗いがつくとは限りませんが、希望すれば手洗い付きのタンクを入れることができるでしょう。
しかし、タンクレストイレはもともとの構造上タンクがないため、タンクの上にある手洗い場がなく、手洗い場を新たに作る必要があります。
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タンクレストイレにメリットはある?
タンクレストイレは、デメリットだけでなくメリットもあります。
タンクレストイレのメリットは、以下の通りです。
・空間が広くなる
・掃除がしやすい
・デザインがモダン
それぞれどういったことなのかを、詳しくみていきましょう。
空間が広くなる
タンクレストイレは、タンクがない分のスペースが必要ありません。
そのため、タンクを置く分のスペースが広くなるといっても良いでしょう。
圧迫感がなく、スペースを広く使えるのは利点といえるでしょう。
掃除がしやすい
掃除がしやすいのも、短l区レストイレのメリットです、従来のタンクがある組み立て式のトイレでは、掃除が必要な場所が多く、なおかつ組み立て式だからこその継ぎ目などがあり、きれいに掃除がしづらい、という面がありました。
しかし、タンクレストイレは変な継ぎ目がなく、掃除をする箇所も少なくタンクの掃除も必要ありません。
そのため、タンクレストイレは掃除がしやすいのがメリットといえるでしょう。
デザインがモダン
デザインがモダンというのも、タンクレストイレのおすすめポイントです。
洗練されたデザインは、これまでのトイレとは一線を画しているといえるでしょう。
綺麗で落ち着けるトイレが良いと考えているなら、タンクレストイレがおすすめです。
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タンクレストイレを実際に利用した人の口コミ
タンクレストイレを実際に利用してみると、良い面も悪い面も見えてきます。
ここではタンクレストイレを実際に使用した人の口コミを紹介します。
タンクレストイレの悪い口コミ
タンクレストイレを実際に使ってみると、あまりよくなかった、自分には合わなかったという人もいます。
ここでは、タンクレストイレについてどのような悪い口コミがあるのかを見ていきましょう。
壊れた時の費用が高い
タンクレストイレは良いけど、壊れたら全取替になる点が困るという人もいます。
もちろん基盤だけ修理すればよい場合もありますが、全部取り換えなくてはならない場合もあります。
組み立て式でばらばらのトイレなら便器だけ、もしくはタンクだけ取り換えればよいため、そこまで費用は掛かりませんが、タンクレストイレの場合はそうはいきません。
そのため、購入する場合は、壊れた時のことも検討するほうが良いでしょう。
停電では機能しない
停電になると、タンクレストイレは機能しなくなってしまいます。
そのため、いざというときのためにタンクレストイレよりもタンクがあって停電でもある程度使えるトイレの方が良いという意見もあります。
そういった懸念がある場合は、タンクのついたトイレの方が良いかもしれません。
コストの問題
やはり、壊れた時のコストが高いから分離式の方が良いという人は少なくありません。
分離式なら、壊れた部分だけを交換できるからです。
そのため、コスト重視なら分離式にしてタンクがあるトイレにする方が良いでしょう。
壊れた時のコストをそこまで気にしない、というのであれば、タンクレストイレでもよいかもしれません。
どちらを選ぶのかは、何を重視するのかにもよります。
故障するとややこしい
タンクレストイレはウォシュレットがついていることが多いためか、故障するとややこしい場合が多くあります。
タンクのある従来のトイレであれば、故障してもそこまで複雑ではありませんが、タンクレストイレは電子制御になっている分、単純ではありません。
そのため、故障したときのことを考えるなら、タンクのあるトイレの方が良いでしょう。
経年劣化で基盤が黒ずみ、交換が必要になる場合もあるため、注意が必要です。
高機能は必要なかった
トイレには、そこまで高機能が必要なかった、と後悔する人もいます。
なぜなら、トイレの機能が高くても、使いこなすことがないからです。
実際には、トイレにはある程度機能がついていれば問題なく、たとえば、口コミにあるように、自動で二が開く機能が必要ないという人もいるでしょう。
ふたが開くのを待っていられないという人もいます。
そのため、必要最低限の機能をピックアップしておき、自分に合った機能を持ったトイレにするようにしてください。
タンクレストイレの良い口コミ
タンクレストイレには、デメリットばかりではありません。
良いところもあれば悪いところもあり、良い口コミがあれば悪い口コミもあります。
そのため、良い口コミと悪い口コミをそれぞれきちんと把握しておくことで、自分に合ったトイレを選ぶことができるでしょう。
自分に合ったトイレを選ぶことができれば、トイレの時にリラックスできるかもしれませんね。
タンクを見えなくするならタンクレスが良い
タンクを無理に隠すよりは、タンクレストイレにしてタンク自体をなくしてしまった方がまし、という意見があります。
タンクを無理に隠そうとすると、いざ修理が必要になったときに困ることになるからです。
そのため、どうしてもタンク自体を見えなくしたいなら、タンクアリのトイレよりも、タンク自体失くしてしまうようにしましょう。
しっかり手洗いしたいならタンクレストイレが良い
タンクについている手洗いではなく、石鹸できちんと洗いたいなら、タンクレストイレにして、手洗いを別に設置するほうが良いでしょう。
手洗い場があれば、石鹸できちんと手を洗うことも可能です。
もちろん手洗いのないタンクもありますが、手洗いが必要ないならあえてタンクを設置する必要がないと考える人もいるでしょう。
タンクレスにすることで、タンクを設置する面積分のスペースが開くため、トイレがあまり広くないという場合でも、手洗いを設置することができるでしょう。
掃除が楽
掃除を楽にしたいから、タンクレストイレにするという人もいるのではないでしょうか。
タンクがあるトイレでは、便座や便器だけでなく、タンクの中も定期的に洗う必要があります。
きちんとタンクの中まで掃除をしておかなくては、カビが生えてしまうからです。
そのようなことにならないためにも、タンク内を定期的に掃除しなくてはなりません。
しかし、トイレのタンク内の掃除は忘れがちであり、面倒と感じている人も少なくないでしょう。
もしタンクレストイレにすれば、トイレのタンク内の掃除は必要ありません。
一体型なので、便座や便器も掃除がしやすいでしょう。
そのため、掃除を楽にしたいなら、タンクレストイレがおすすめといえます。
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タンクレストイレのメーカーと費用目安
タンクレストイレと一口にいっても、メーカーによって特徴が異なります。
付帯している機能や色、デザインはもとより価格も大きな差があるため、どのトイレが良いのかは、実際に見て選ぶのが一番ではないでしょうか。
予算内で収まる、必要なスペックのある商品を選ぶようにしましょう。
TOTO:14.6万円〜
TOTOには、さまざまな種類のタンクレストイレがあります。
たとえば、「ネオレストDH」は、シンプルでありながら、必要な機能はすべて詰め込まれているトイレです。
具体的には、おしり洗浄・節電・自動脱臭・フチレス・お掃除リフト・自動便器洗浄などの機能がついています。
色も4種類から気に入ったものを選べるので、おすすめです。
価格は266.000円となっています。
そのほか、「ネオレストNX」は丸みを帯びた独特のデザインが気になるトイレです。
色はホワイトのみで、機能的にはそこまで変わりありません。
ちなみに価格は604.000円となっています。
予算内で自分に合ったトイレを見つけることが大切です。
LIXIL(リクシル):254.000円〜
LIXILもまた、大手住宅設備メーカーとして有名です。
タンクレストイレに関しても2種類を販売していて、先進の機能がついていたり、デザイン性が高かったりといった特徴があります。
「サティスS」は、おしり洗浄・節電・自動脱臭・フチレス・自動便器洗浄などの機能がついていて、カラーも23種類から選べます。
デザインも洗練されているためおすすめといえるでしょう。
ただし、価格は254.000円と少々高めに設定されています。
もう一つは、「サティスG」で、価格が275.000円~と少々高くなる分だけ選べるカラーが格段に増えています。
ただし、機能的にはそこまでサティスSと変わらないでしょう。
Panasonic(パナソニック):120.000円〜
Panasonicのタンクレストイレは、樹脂で作られているのが特徴で、シンプルで掃除がしやすく、人気が高い商品です。
価格も120.000円〜と安くなっています。
タンクレストイレなのにPanasonicの「アラウーノ」シリーズは、手洗い場が設置可能となっています。
ついている機能は他の2社と大きくは変わらず、カラーは基本的にホワイトのみとなっています。
できるだけ安い価格で、掃除のしやすいトイレが良いという人には、Panasonic製のトイレがおすすめです。
もちろん安い製品だけでなく、「アラウーノ」シリーズにはさまざまな機能を持つトイレもあります。
そのため、予算だけでなく機能面からもトイレを選ぶことが大切です。
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トイレリフォームで利用できる補助金とは?
トイレリフォームで使える補助金は、実はそこまでありません。
少し前までは「こどもエコすまい支援事業」がありましたが、こちらはすでに予定していた予算分を使い終わっているため、申請ができないためです。
また、地方自治体がしている補助金制度があり、これは地方によって条件が異なるため、住んでいる地域の役場などの確認してみるか、ホームページを見ておく必要があるでしょう。
そのほかにトイレのリフォームに使える補助金として考えられるのは、「介護保険の住宅改修費」程度です。
ここでは、介護保険の住宅改修費について詳しくみていきましょう。
【補助金】介護保険の住宅改修費
名称 | 介護保険住宅改修費補助 |
対象 | バリアフリー工事など介護に必要な工事 |
補助金率 | 工事費に対し7~9割 |
補助金額(最大額) | 20万円 |
応募期限 | とくになし |
介護保険を使った住宅改修費は、対象者が介護認定を受けている必要があります。
要支援・要介護の認定を受けていて、現在のトイレでは使うのが難しい、介護の観点から変えた方が良いといった場合に使用されます。
そのため、トイレに手すりをつけたり、タンクのスペース分を広くして転倒防止にしたりといった理由が必要です。
また、理由があっても一般の人は申請することができず、必ず担当のケアマネージャーなどに相談をして、書類を作成してもらう必要があります。
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まとめ
タンクレストイレは、タンクがない分さまざまなデメリットがあります。
しかし、タンクがないことでよいこともあるため、一概におすすめできないとはいえません。
生活様式や予算に合わせて、使いやすいトイレを選ぶことが大切です。
本記事では、タンクレストイレがおすすめできない理由について解説してきました。
どのようなトイレが良いのか、実際にショールームなどを見てから検討するのも良いのではないでしょうか。