目次
- タンクレストイレとは?
- トイレの種類を比較
- タンクレストイレはやめたほうがいい?理由を解説
- ①本体価格が高い
- ②停電すると利用できない場合もある
- ③専用のウォシュレットでないと設置できない
- ④水圧が弱い場合には設置できない
- ⑤つまりやすい
- ⑥修理コストが通常トイレよりも高い
- ⑦手洗いが付かない
- タンクレストイレにメリットはある?
- 空間が広くなる
- 掃除がしやすい
- デザインがモダン
- タンクレストイレを実際に使った人の口コミ
- タンクレストイレの悪い口コミ
- タンクレストイレの良い口コミ
- タンクレストイレのメーカーと費用の目安
- TOTO:14.6万円〜
- LIXIL(リクシル):254.000円〜
- Panasonic(パナソニック):120.000円〜
- トイレリフォームで活用できる補助金とは?
- 【補助金】介護保険の住宅改修費
- まとめ
トイレのリフォームを考える際、タンクレストイレを検討している人もいるのではないでしょうか。
タンクレストイレは見た目がスタイリッシュで、タンクを掃除する必要がないためです。
ただし、タンクレストイレには良い点だけがあるわけではありません。
本記事では、タンクレストイレをやめておいたほうがよい理由を詳しく解説します。
トイレのリフォームを検討中の方は、参考にしてみてください。
タンクレストイレとは?

タンクレストイレとは、名前のとおりタンクが付いていないトイレのことです。
便器に接続する貯水タンクがなくても、水道から直接水を流し、水流と水圧を制御して排水できる制御システムが組み込まれたトイレです。
少ない水で排水できるうえ、タンクに水をためる必要がないため、続けてトイレを使っても問題なく排水できます。
一般的には便器と便座がセットで、ウォシュレットなどの機能が付いたものが多く販売されています。
トイレの種類を比較
トイレには、3つの種類があります。
昔からある一般的な貯水タンク付きのタイプ、一体型でタンク・便器・便座がまとまったトイレ、タンクレストイレです。
貯水タンクがあるタイプは、タンク・便座・便器を組み立てる方式で、それぞれが別々に設計されています。
つまり、どこかが壊れた場合はその部分だけを交換すればよく、壊れていない箇所まで替える必要はありません。
そのため、修理費用を抑えられる点がポイントです。
一方、一体型のトイレは組み立て式のトイレに比べてデザインが洗練されており、区切りがないため掃除しやすい点が特徴です。
ただし、どこかが故障すると、すべて交換しなければなりません。
タンクレストイレにはタンクがないため、必ず手洗い場を設置する必要があります。
これらの特徴を踏まえ、自分に合うトイレを選ぶことが大切です。
タンクレストイレはやめたほうがいい?理由を解説

タンクレストイレは人気の商品ですが、やめたほうがよいといわれるのには理由があります。
ここでは、タンクレストイレをやめたほうがよいといわれる理由を確認します。
①本体価格が高い
タンクレストイレは本体価格が高いため、やめたほうがよいといわれています。
タンクレストイレの価格は、安くても12万円以上で、高いものでは30万円以上する場合もあります。
ある程度の機能を求めるなら、20万円前後のものがよいでしょう。
しかし、トイレだけにお金をかけるわけにはいきません。
トイレのリフォームでは、本体価格だけでなく、コンセントの新設・増設費用、給排水管の引き込み工事、床や壁紙の貼り替えなどにも費用がかかります。
そのため、できるだけ本体価格を抑えたいと考える人もいるのではないでしょうか。
そうした人にとって、本体価格が高いことはおすすめできない理由になってしまいます。
②停電すると利用できない場合もある
タンクレストイレは、停電すると使えなくなる場合があります。
通常は自動でふたが開く仕組みでも、停電時にはふたが開かなくなってしまうためです。
もちろん、水を流すこともできません。
側面に手動レバーが付いている場合はレバーで水を流せますが、レバーがない場合は、バケツなどに水をくんでおき、勢いよく流すしかないでしょう。
とはいえ、これはタンクレストイレ以外にもいえるため、停電時への備えをしておくことが大切です。
③専用のウォシュレットでないと設置できない
トイレには、ウォシュレットを後付けできる場合があります。
実際に、後から取り付けるための便座も販売されています。
しかしタンクレストイレは、専用のウォシュレットでなければ使えず、後付けすることはできません。
そのため、ウォシュレットが必要な場合は購入時にウォシュレット機能付きの商品を選ぶ必要があり、その分価格も高くなってしまいます。
④水圧が弱い場合には設置できない
タンクレストイレは、水圧が弱い場合には設置そのものができません。
そもそもタンクレストイレは、タンクにためた水の圧力で排水するため、水の圧力自体が不足することはあまりありません。
しかしタンクレストイレは、タンクからの圧力ではなく、水道の水流を利用した水圧で排水を行います。
そのため、水圧が弱いと排水自体ができなくなり、設置できないのです。
かつてはマンションの高層階などへの設置は難しいとされていましたが、近年はブースター付きの製品が多く販売されています。
ブースター付きの製品なら低い水圧を補えるため、よほどでなければ設置できないことはないでしょう。
⑤つまりやすい
タンクレストイレは構造上、水道の水を電気制御で調整して流す仕組みです。
そのため、タンクに水をため、大量の水と強い水圧で流す従来のトイレとは異なり、どうしても詰まりやすくなってしまいます。
もちろんタンクレストイレでも、各メーカーは独自技術を開発し、詰まりにくくなるよう工夫しています。
しかし、タンクがある従来のトイレと比べると詰まりやすくなってしまうのは、仕方のないことといえるでしょう。
⑥修理コストが通常トイレよりも高い
タンクレストイレの修理コストは、従来のタンク式に比べて高くなってしまう場合があります。
また、修理できない場合は本体ごと交換する必要があり、さらにコストがかかります。
従来のトイレは、修理費もそこまで高くなく、交換する場合でもタンク・便器・便座が別々なので、壊れた部分を替えればよく、費用はそれほどかかりません。
一方でタンクレストイレが壊れると、本体を丸ごと交換しなければならず、コストがかかってしまいます。
⑦手洗いが付かない
タンクレストイレをおすすめできない理由の一つは、手洗いが付かないことです。
もちろん、タンクがある従来のトイレでも必ず手洗いが付くわけではありませんが、希望すれば手洗い付きのタンクを入れられるでしょう。
しかしタンクレストイレは、構造上タンクがないため、タンク上部の手洗い場もなく、新たに手洗い場を作る必要があります。
タンクレストイレにメリットはある?

タンクレストイレには、デメリットだけでなくメリットもあります。
タンクレストイレのメリットは、以下のとおりです。
・空間が広くなる
・掃除しやすい
・デザインがモダン
それぞれがどのようなことかを確認していきます。
空間が広くなる
タンクレストイレは、タンク分のスペースを必要としません。
そのため、タンクを置く分のスペースを広く使えるといえるでしょう。
圧迫感がなく、空間を広く使えることは利点といえます。
掃除がしやすい
掃除しやすいことも、タンクレストイレのメリットです。従来のタンクがある組み立て式トイレは、掃除が必要な箇所が多く、組み立て式ならではの継ぎ目もあるため、きれいに掃除しにくい面がありました。
しかしタンクレストイレは余計な継ぎ目がなく、掃除する箇所も少なく、タンクの掃除も不要です。
そのため、タンクレストイレは掃除しやすい点がメリットといえるでしょう。
デザインがモダン
デザインがモダンな点も、タンクレストイレのおすすめポイントです。
洗練されたデザインは、従来のトイレとは一線を画しているといえるでしょう。
綺麗で落ち着けるトイレにしたいと考えているなら、タンクレストイレがおすすめです。
タンクレストイレを実際に使った人の口コミ

タンクレストイレを実際に使うと、良い面と悪い面の両方が見えてきます。
ここでは、タンクレストイレを実際に使用した人の口コミを紹介します。
タンクレストイレの悪い口コミ
タンクレストイレを実際に使ってみて、あまり良くなかった、自分には合わなかったと感じる人もいます。
ここでは、タンクレストイレにどのような悪い口コミがあるのかを紹介します。
壊れたときの費用が高い
タンクレストイレは良いものの、壊れると全取替えになる点に困るという人もいます。
もちろん基盤だけを修理すればよい場合もありますが、すべて取り換えなければならない場合もあります。
組み立て式でばらばらのトイレなら、便器だけ、あるいはタンクだけを取り換えればよいため、費用はそれほど掛かりませんが、タンクレストイレではそうはいきません。
そのため、購入する際は壊れたときのことも検討したほうが良いでしょう。
停電時には機能しない
停電になると、タンクレストイレは機能しなくなってしまいます。
そのため、いざというときに備え、タンクレストイレよりもタンクがあり、停電時でもある程度使えるトイレの方が良いという意見もあります。
そのような懸念がある場合は、タンク付きのトイレの方が良いかもしれません。
コストの問題
やはり、壊れた際のコストが高いため、分離式の方が良いという人は少なくありません。
分離式であれば、壊れた部分だけを交換できるからです。
そのため、コストを重視するなら、分離式でタンクのあるトイレにする方が良いでしょう。
壊れたときのコストをそれほど気にしないのであれば、タンクレストイレでもよいかもしれません。
どちらを選ぶかは、何を重視するかによっても変わります。
故障すると複雑
タンクレストイレはウォシュレットが付いていることが多いためか、故障すると複雑になる場合が多くあります。
タンクのある従来のトイレであれば、故障してもそれほど複雑ではありませんが、タンクレストイレは電子制御である分、単純ではありません。
そのため、故障したときのことを考えるなら、タンクのあるトイレの方が良いでしょう。
経年劣化によって基盤が黒ずみ、交換が必要になる場合もあるため、注意が必要です。
高機能は必要なかった
トイレにそこまで高機能は必要なかったと、後悔する人もいます。
なぜなら、トイレの機能が高くても使いこなすことがないからです。
実際には、トイレはある程度の機能が付いていれば問題なく、たとえば口コミにあるように、ふたが自動で開く機能は必要ないという人もいるでしょう。
ふたが開くのを待っていられないという人もいます。
そのため、必要最低限の機能をピックアップし、自分に合った機能を持つトイレを選ぶようにしてください。
タンクレストイレの良い口コミ
タンクレストイレには、デメリットだけがあるわけではありません。
良いところも悪いところもあり、良い口コミがあれば悪い口コミもあります。
そのため、良い口コミと悪い口コミをそれぞれきちんと把握しておけば、自分に合ったトイレを選べるでしょう。
自分に合ったトイレを選べれば、トイレの時間にリラックスできるかもしれませんね。
タンクを隠すならタンクレスが良い
タンクを無理に隠すより、タンクレストイレにしてタンクそのものをなくした方がまし、という意見があります。
タンクを無理に隠そうとすると、いざ修理が必要になった際に困ることになるからです。
そのため、どうしてもタンク自体を見えなくしたいなら、タンクありのトイレよりも、タンクそのものをなくすようにしましょう。
しっかり手洗いしたいならタンクレストイレが良い
タンクに付いている手洗いではなく、石鹸でしっかり洗いたいなら、タンクレストイレにして手洗いを別に設置する方が良いでしょう。
手洗い場があれば、石鹸でしっかり手を洗うことも可能です。
もちろん手洗いのないタンクもありますが、手洗いが必要なければ、あえてタンクを設置する必要はないと考える人もいるでしょう。
タンクレスにすると、タンクを設置する面積分のスペースが空くため、トイレがあまり広くない場合でも手洗いを設置できるでしょう。
掃除が楽
掃除を楽にしたいから、タンクレストイレにするという人もいるのではないでしょうか。
タンクがあるトイレでは、便座や便器だけでなく、タンクの中も定期的に洗う必要があります。
タンクの中まできちんと掃除しておかないと、カビが生えてしまうからです。
そのような事態を防ぐためにも、タンク内は定期的に掃除しなければなりません。
しかし、トイレのタンク内の掃除は忘れがちで、面倒に感じている人も少なくないでしょう。
タンクレストイレにすれば、トイレのタンク内を掃除する必要はありません。
一体型のため、便座や便器も掃除しやすいでしょう。
そのため、掃除を楽にしたいなら、タンクレストイレがおすすめといえます。
タンクレストイレのメーカーと費用の目安

タンクレストイレと一口にいっても、メーカーごとに特徴は異なります。
付帯する機能や色、デザインはもちろん、価格にも大きな差があるため、どのトイレが良いかは実際に見て選ぶのが一番ではないでしょうか。
予算内に収まり、必要なスペックを備えた商品を選ぶようにしましょう。
TOTO:14.6万円〜
TOTOには、さまざまな種類のタンクレストイレがあります。
たとえば、「ネオレストDH」はシンプルながら、必要な機能がすべて詰め込まれたトイレです。
具体的には、おしり洗浄・節電・自動脱臭・フチレス・お掃除リフト・自動便器洗浄などの機能が付いています。
色も4種類から好みのものを選べるので、おすすめです。
価格は266.000円です。
そのほか、「ネオレストNX」は丸みを帯びた独特のデザインが印象的なトイレです。
色はホワイトのみで、機能面ではそれほど変わりありません。
ちなみに、価格は604.000円です。
予算内で自分に合うトイレを見つけることが大切です。
LIXIL(リクシル):254.000円〜
LIXILも、大手住宅設備メーカーとして有名です。
タンクレストイレについても2種類を販売しており、先進的な機能や高いデザイン性といった特徴があります。
「サティスS」には、おしり洗浄・節電・自動脱臭・フチレス・自動便器洗浄などの機能が付いており、カラーも23種類から選べます。
デザインも洗練されているため、おすすめといえるでしょう。
ただし、価格は254.000円と、やや高めに設定されています。
もう一つの「サティスG」は、価格が275.000円~と少々高くなる分、選べるカラーが格段に増えています。
ただし、機能面ではサティスSとそれほど変わらないでしょう。
Panasonic(パナソニック):120.000円〜
Panasonicのタンクレストイレは樹脂製なのが特徴で、シンプルで掃除しやすく、人気のある商品です。
価格も120.000円〜と比較的安くなっています。
タンクレストイレでありながら、Panasonicの「アラウーノ」シリーズは手洗い場を設置できます。
搭載されている機能は他の2社と大きな違いはなく、カラーは基本的にホワイトのみです。
できるだけ価格を抑えつつ、掃除しやすいトイレを選びたい人には、Panasonic製のトイレがおすすめです。
もちろん安価な製品だけでなく、「アラウーノ」シリーズには多彩な機能を備えたトイレもあります。
そのため、予算に加えて機能面も踏まえてトイレを選ぶことが大切です。
トイレリフォームで活用できる補助金とは?

トイレリフォームに利用できる補助金は、実際にはそれほど多くありません。
少し前には「こどもエコすまい支援事業」がありましたが、予定されていた予算をすでに使い切っているため、申請はできません。
また、地方自治体による補助金制度もありますが、条件は地域によって異なります。住んでいる地域の役場などに確認するか、ホームページを確認しておく必要があるでしょう。
そのほか、トイレリフォームに利用できる補助金として考えられるのは、「介護保険の住宅改修費」程度です。
ここでは、介護保険の住宅改修費について説明します。
【補助金】介護保険の住宅改修費
| 名称 | 介護保険住宅改修費補助 |
| 対象 | バリアフリー工事など介護に必要な工事 |
| 補助金率 | 工事費に対し7~9割 |
| 補助金額(最大額) | 20万円 |
| 応募期限 | とくになし |
介護保険を利用した住宅改修費は、対象者が介護認定を受けている必要があります。
要支援・要介護の認定を受けており、現在のトイレでは使いにくい、介護の観点から変更した方がよいといった場合に利用されます。
そのため、トイレへ手すりを設置したり、タンクのスペース分を広げて転倒を防いだりするなどの理由が必要です。
また、理由があっても一般の人が申請することはできず、必ず担当のケアマネージャーなどに相談し、書類を作成してもらう必要があります。
まとめ
タンクレストイレには、タンクがないことで生じるさまざまなデメリットがあります。
ただし、タンクがないことによる利点もあるため、一概におすすめできないとはいえません。
生活様式や予算に合わせて、使いやすいトイレを選ぶことが大切です。
この記事では、タンクレストイレをおすすめできない理由を解説してきました。
どのようなトイレがよいか、実際にショールームなどを見てから検討するのもよいのではないでしょうか。