2023年12月21日

外壁のひび割れはDIYで直せる?補修方法と業者に頼む判断基準

目次
  1. 外壁のひび割れは何が原因?
  2. 気温や湿度が原因の場合
  3. 外壁材や塗装が原因の場合
  4. 施工不良が原因の場合
  5. 外壁のひび割れの種類
  6. 乾燥クラック
  7. ヘアクラック
  8. 構造クラック
  9. コーキング材・シーリング材のひび割れ
  10. 外壁の種類と修理方法
  11. ガルバリウム
  12. モルタル外壁
  13. サイディング
  14. 外壁のひび割れを補修するには
  15. 自分でDIYする
  16. 業者に依頼する
  17. 外壁のひび割れをDIYで補修する方法
  18. 補修に必要な材料
  19. 補修の手順
  20. DIYは経験者でないと難しい場合もある
  21. 外壁のひび割れを業者に依頼するときの注意点
  22. 施工事例や費用がきちんと明記されているかチェックする
  23. 見積もりを依頼したときに細かく書かれているかチェックする
  24. 工事保証がついているかチェックする
  25. アフターフォローを確認する
  26. スタッフが専門資格を保有しているか確認する
  27. 外壁補修に火災保険は使える?
  28. 火災保険を利用できる場合
  29. 火災保険を利用できない場合
  30. まとめ

外壁にひび割れを見つけたとき、「業者に頼むと費用がかかるから」と迷う人もいるのではないでしょうか。

外壁にひびが入る理由はさまざまですが、DIYで直せるなら、そのほうが費用を抑えられます。

そのため、可能であればDIYで補修したいと考える人もいるでしょう。

DIYで直せない場合でも、良い業者の選び方を知っていれば外壁をきれいに補修できます。

この記事では、外壁のひび割れの原因や、DIYで補修する方法を詳しく解説します。

外壁のひび割れは何が原因?

外壁のひび割れを見つけると、なぜ発生したのか気になることもあるでしょう。

外壁にひび割れができる主な原因は3つです。

ひび割れが起こる原因を確認していきましょう。

気温や湿度が原因の場合

外壁のひび割れの原因の一つに、気温や湿度があります。

たとえば、最低気温がマイナス2度以下になるほど寒いと、外壁にひびが入りやすくなります。

もちろん、気温が低いからといって必ず外壁にひびが入るわけではありません。しかし、そうした日が連日続くと、ひびが入りやすくなるのも確かです。

また、気温が5度以下で、さらに湿度が85〜90%以上の日に施工すると、塗料が十分に乾かず、後からひびが入る原因になります。

そのため、気温が低すぎる日や湿度が高すぎる日は、塗料を塗らないほうがよいでしょう。

外壁材や塗装が原因の場合

外壁がひび割れてくる大きな原因として、外壁材や塗装が挙げられます。

たとえば、経年劣化による塗装の剥がれなどが考えられます。

外壁塗装から長い年月が経過すると、風や太陽光にさらされて塗料が劣化してしまいます。

ます。

 塗料が劣化すると、壁にひび割れが生じることがあります。

そのほか、外壁材と塗料には組み合わせの相性もあるため、相性が悪い組み合わせではひびが入る可能性があります。

施工不良が原因の場合

外壁のひび割れの原因には、施工不良も考えられます。

たとえば、塗料が完全に乾く前に重ね塗りをした場合や、塗料を塗る回数が不足している場合などです。

外壁塗装後1~3年程度でひび割れが現れた場合は、あまり優良な業者ではなかった可能性があります。

疑いがある場合は、施工を依頼した業者だけでなく、ほかの信頼できる業者にも確認してもらいましょう。

外壁のひび割れの種類

外壁のひび割れには、次のような種類があります。

  • 乾燥クラック
  • ヘアクラック
  • 構造クラック
  • コーキング材・シーリング材のひび割れ
  • 外壁の種類と修理方法
  • ガルバリウム
  • モルタル外壁
  • サイディング

種類や特徴を把握しておくと、対処方法もわかります。

ここでは、外壁にはどのような種類があるのかを解説します。

乾燥クラック

乾燥クラックとは、塗料が乾燥する過程で生じるクラックです。

モルタルやコンクリートの壁を塗装する際、完全に乾燥する前に水分が蒸発して起こります。

乾燥と収縮を繰り返すことで、塗膜の表面にひびが入ってしまいます。

ただし、乾燥クラックは表面だけにひび割れが生じる現象であり、乾燥後に内部までひび割れが広がることはありません。

主に、開口部など風通しのよい場所で発生することが多くあります。

伸縮が問題となるため、下地に乾燥伸縮に強い弾性塗料を使うことで、乾燥クラックをある程度防げるでしょう。

ヘアクラック

ヘアクラックとは、髪の毛のように細い亀裂を指します。

主に経年劣化でできるクラックで、外壁が紫外線などの影響を受けて乾燥・収縮し、表面にひび割れが生じます。

ただし、外壁塗装をやり直してから短期間でヘアクラックが見られる場合は、施工不良の可能性が高いといえるでしょう。

塗装時の乾燥期間が不足していることや、壁材と塗料の相性が悪いことなどが考えられます。

見分け方として、髪の毛のように細い亀裂があればヘアクラックですが、定義は「幅0.3mm以下深さ4mm以下」です。

ヘアクラックはすぐに対処しなければならないわけではなく、特に大きく広がらない場合は様子見でも問題ありません。

構造クラック

構造クラックは、建物の構造そのものにひび割れが生じている現象です。早急に対処しないと建物が崩れる可能性もある、非常に危険なクラックです。

基礎の劣化や設計ミスのほか、地震の影響や地盤沈下といった自然現象まで、原因はさまざまです。

建物に大きな負荷がかかり躯体が傾くことで、構造クラックが発生します。

構造クラックを発見したら、すぐに業者へ連絡し、点検と補強工事を行う必要があります。

コーキング材・シーリング材のひび割れ

コーキング材やシーリング材は、年数の経過とともに紫外線の影響を受け、弾性を失うことでひび割れが発生します。

コーキング材やシーリング材にひび割れが生じると防水効果が低下し、雨漏りの原因になるため注意が必要です。

ひび割れの大きさや深さにより補修方法は異なり、費用も変わるため、業者に点検と見積もりを依頼しましょう。

外壁の種類と修理方法

外壁補修の方法は、外壁の種類によって異なります。

外壁材に適した修理をしなければ、再びひびが入るかもしれません。

ここでは、壁の種類ごとの修理方法を確認します。

ガルバリウム

ガルバリウムは、金属壁でありながらさびにくく、耐久性が高いことが魅力の外壁材です。

丈夫で防水性も高く、人気のある素材といえるでしょう。

ただし、衝撃を受けるとへこみやすい点はデメリットです。

ガルバリウムの外壁で注意したいのは、錆です。

ガルバリウムは衝撃で傷がつきやすく、そのまま放置すると赤錆が発生します。

また、雨が乾きにくい場所や雨が当たりにくい場所にある壁では、白錆が出るかもしれません。

そのような場合は、まず水洗いを試してみてください。

白錆、コケ、藻であれば、水洗いで落ちる可能性があります。

部分的な補修が必要な場合は、パネルを1枚交換します。

また、外壁塗装をやり直す方法もあります。

そのほか、カバー工法を用いて、劣化した壁の上から再びガルバリウムを貼り直すことも可能です。

モルタル外壁

モルタル外壁は、砂と水、セメントを混ぜて作られた壁材です。

モルタル外壁そのものには十分な防水性を期待しにくいため、防水性能を持つ塗料を上から重ねることで、雨水の浸入を防げます。

そのため、ひび割れが生じると、雨水が浸入しやすくなる点が特徴といえるでしょう。

モルタル外壁にクラックを見つけた場合は、クラックの状態に合わせて補修を行います。

ヘアークラックでは、ひび割れの内部に弾力性のある下地材を塗り込みます。

構造クラックでは、弾力性のある充填剤をクラックの内部に塗り込みます。

いずれの場合も、弾力性のある塗料を使うことでクラックを塞ぐことができるでしょう。

サイディング

サイディングは耐火性と耐久性に優れており、人気が高い外壁材です。

ただし、防水性能は低いため、防水面は塗料に頼る必要があります。

ひび割れが進みすぎると壁材そのものを取り換える必要が出てくるため、注意が必要です。

さらに、ひび割れが起こると塗料の防水性能が働かなくなり、雨水が建物内部まで浸透する危険もあります。

サイディング壁で最も劣化しやすく、ひび割れが起きやすいのはシーリング部分です。シーリング部分にひび割れを見つけた場合は、早めに打ちかえるようにしましょう。

進行が著しい場合には、壁材の張替え工事も必要になります。

外壁のひび割れを補修するには

外壁のひび割れを補修する方法としては、自分でDIYで直す方法と、業者に依頼する方法が考えられます。

どちらにもメリットとデメリットがあるため、それぞれを確認していきましょう。

メリットとデメリットをしっかり把握し、自宅の外壁に合う補修方法を試してみてください。

自分でDIYする

外壁を補修する方法には、自分でDIYを行うという選択肢があります。

外壁の修理をDIYで行えば、費用を安く抑えられる点がメリットです。

また、悪徳業者に騙される心配もありません。

知らない人が敷地内に入ることもなく、気を使わずに済むのもメリットといえるでしょう。

ただし、DIYによる補修に失敗した場合は、業者に依頼するよりもコストが高くなる可能性があります。

補修にかかる時間も業者へ依頼するより長くなり、その分労力がかかることもデメリットといえるでしょう。

業者に依頼する

外壁補修には、業者へ依頼するという方法もあります。

業者に依頼すると費用は掛かりますが、きれいに仕上げてもらえるのがメリットです。

優良な業者なら補修後にメンテナンスをしてくれる場合もあり、万が一に備えて保険にも加入しているため、安心して任せられます。

ただし、悪質な業者もいるため、騙されないよう注意が必要です。

外壁のひび割れをDIYで補修する方法

外壁の軽いひび割れであれば、DIYで補修できる可能性があります。

ただし、深い亀裂や亀裂が多数ある場合は、業者に依頼したほうがよいでしょう。

DIYで補修する場合は、失敗しないよう手順をきちんと把握し、材料をそろえておく必要があります。

ここでは、外壁のひび割れをDIYで補修する方法を解説します。

補修に必要な材料

補修に必要な素材には、シーリング材、セメント粉、マスキングテープ、プライマーなどがあります。

ひび割れの深さや壁の材質にもよりますが、最低限これくらいはそろえておきましょう。

また、ひび割れが大きい場合は材質に応じて補修方法を変える必要があるため、業者に任せてください。

補修の手順

外壁のひび割れを補修する手順は、以下の通りです。

  1. 洗浄する
  2. ひび割れ周辺をマスキングテープで保護する
  3. プライマーを塗布する
  4. シーリング材を塗布する
  5. シーリング材を成形して乾燥させる
  6. ひび割れ周辺のマスキングテープをはがす
  7. 仕上げをする

外壁のひび割れを補修するには、まずひび割れ箇所をきれいに洗浄する必要があります。

業者のように高圧洗浄はできませんが、水で汚れをきれいに洗い流しましょう。

洗浄が終わったら、ひび割れの周辺をマスキングテープで保護します。

マスキングテープをきちんと貼っておかないと、周囲の問題のない部分まで汚れてしまうため注意が必要です。

マスキングテープを貼り終えたら、ひび割れ部分にプライマーを塗り込みましょう。

プライマーはいわゆる下地で、接着剤のような役割も果たします。

そのため、プライマーを塗り込んでから、シーリング材を塗るようにしてください。

シーリング材は塗ったままにすると形が悪くなり、でこぼこする場合があります。塗布後はへらなどで、きれいに成形しましょう。

このひと手間が、仕上がりのきれいさを左右します。

シーリング材が十分に乾いたことを確認したら、周辺に貼ったマスキングテープをはがし、最後にきちんと点検して終了です。

DIYは経験者でないと難しい場合もある

壁のひび割れでは、DIYは経験者でないと難しい場合もあります。

未経験のまま壁のひび割れ補修に挑戦しても、きれいに直らないどころか、より深刻な状態になる可能性があるためです。

ネットなどで方法を調べるとできそうに感じることもありますが、失敗したときのリスクは大きくなります。

なぜなら、失敗した場合はDIYで塗り込んだ部分をすべて取り除き、あらためて補修しなければならず、余分な費用がかかるためです。

当然、最初から業者に依頼するよりも高くなり、工期も延びてしまうでしょう。

そのため、特にひび割れの深さがよくわからない場合は、業者に依頼するようにしましょう。

外壁のひび割れを業者に依頼するときの注意点

外壁のひび割れ補修は業者に依頼したほうがよいことは確かですが、注意点もあります。

外壁補修を行う業者の中には、悪質な業者も存在するためです。

ここでは、外壁のひび割れを業者に依頼する際の注意点を解説します。

施工事例や費用がきちんと明記されているかチェックする

外壁のひび割れを補修してくれる業者を探す際、インターネットで調べる人も多いでしょう。

実際に、インターネット上にホームページを作っていない業者は悪質な業者である可能性があるため、必ずホームページを確認する必要があります。

また、ホームページに掲載されているだけでよいわけではなく、施工事例や費用がきちんと明記されているかも確認しておく必要があります。

見積もりを依頼したときに細かく書かれているかチェックする

業者を決めて見積もりを依頼した際も、見積もりの内容を細かく確認する必要があります。

たとえば、見積もりに「~一式」などと記載され、細かな内訳がない場合は、依頼を控えたほうがよいでしょう。

なぜなら、後から追加料金を加えられたり、「その部分は見積もりに入っていない」といわれたりすることがあるためです。

きちんとした業者は見積もりを詳細に記載し、丁寧に説明してくれます。

工事保証がついているかチェックする

工事保証がついているかどうかも重要な点です。

優良業者はきちんと工事保証を付けているため、工事後に同じ部分が再びひび割れした場合などは、無料で対応してくれます。

もちろん条件はありますが、同じ箇所が短期間でひび割れた場合でも、工事保証がまったくない業者では高額な費用を請求される可能性があります。

あるいは、のらりくらりと対応をかわし、再工事そのものをしてくれないかもしれません。

こうした事態を避けるためにも、工事保証の有無や条件を必ず確認しておきましょう。

あわせて、保証期間についてもきちんと確認しておくことをおすすめします。

アフターフォローを確認する

外壁のひび割れ補修を依頼するなら、アフターフォローがしっかりしているかどうかも重要です。

業者によっては、補修工事の完了後、半年ほどで一度点検に来てくれることもあります。

補修の規模にもよりますが、アフターフォローをきちんと行う業者なら、安心して任せられるでしょう。

アフターフォローがまったくなく、再びひび割れが起きても同じ費用を請求したり、さらに高額な費用を求めたりする業者は信頼できません。

アフターフォローはホームページに記載されていることが多いため、気になる点があれば電話で確認するのもおすすめです。

事前にしっかり確認しておけば、後々のトラブルも防ぎやすくなるでしょう。

スタッフが専門資格を保有しているか確認する

スタッフが専門資格を持っているか確認することも重要です。

なぜなら、専門資格を有しているだけでも信頼の目安になるためです。

専門資格には国家資格も多く、取得には深い知識と経験が求められます。

資格によっては、受験資格を得るために実務経験が必要なものもあります。

そのような資格を取得していることは、建築に関する深い知識と経験がある証明といえます。

資格の有無はホームページで確認できますが、不安であれば資格証を見せてもらうようにしましょう。

専門資格を持つスタッフであれば、安心して任せることができます。

外壁補修に火災保険は使える?

外壁補修には相当な費用がかかります。

そのため、少しでも費用を抑えたいと考える人もいるのではないでしょうか。

そんなときに気になるのが火災保険です。

外壁補修では、火災保険を使えるケースと使えないケースがあります。

ここでは、火災保険を使えるのはどのような場合か、使えない場合はなぜなのかを解説します。

火災保険を利用できる場合

火災保険を外壁補修に利用できるのは、突発的な自然災害による被害だと認められた場合です。

風災・水災・雪災などで外壁が破損したと認められれば、火災保険がおります。

ただし、被災から3年以内に申請した場合に限られます。

また、災害によっては契約内容に含まれていないこともあるため、注意が必要です。

損害を受けた箇所の補修費用が、火災保険の免責金額を上回ることも必要になります。

これらの条件を満たすことで、火災保険が適用されます。

ただし、火災保険で支払われるのは、あくまで原状回復のための費用です。

災害前の壁と材質・デザイン・形が異なってしまうと、火災保険を適用できない場合があります。

そのため、保険会社と業者にきちんと確認し、どこまで適用できるかを把握しておきましょう。

火災保険を利用できない場合

自然災害による被害ではない場合、火災保険は適用されません。

たとえば、経年劣化でひび割れが生じた場合や、業者の施工不良が原因の場合などは、火災保険を利用できません。

そのため、自然災害以外で補修が必要になった場合は、すべて自費でまかなう必要があります。

自然災害だと偽ってもすぐに発覚するため、嘘をつくのはやめましょう。

まとめ

本記事では、外壁のひび割れ補修について解説してきました。

外壁にひび割れを見つけた場合、そのまま様子を見てもよいケースもありますが、構造クラックなら早急な補修が必要です。

また、小さなクラックであればDIYで直せることもありますが、あまりおすすめできません。

失敗すると余計な費用がかかり、補修の工事期間も長くなってしまうためです。

一見すると小さなひび割れでも、実際には深刻なひび割れである可能性もあります。

自己判断せず、まずは一度業者に点検を依頼することをおすすめします。